こんにちは。9INE-GYM代表トレーナーの深澤です
本日は、腰痛持ちのお客様の事例をもとに、「なぜ痛みが起こるのか」「どのように改善していくのか」を解説します。
■症状の概要
お客様は、「しゃがんだ状態から立ち上がる時」や「前屈動作から起き上がる時」に腰に痛みが出るという状態でした。
安静時には痛みがなく、特定の動作時のみ「ズキッ」とする違和感が出るとのことでした。
姿勢を確認すると、フラットバック(Flat Back)姿勢が見られました。骨盤が後傾し、腰椎の前弯(自然な反り)が失われた状態です。
一見まっすぐで良い姿勢に見えますが、実はこの姿勢こそが腰への負担を増やす隠れた原因になることがあります。
■痛みの原因分析
ぎっくり腰とは違い、普段は痛みが出ないが、特定の動きのみ痛みが出るとのことだってので、筋肉自体に炎症しているのではなく、動作の学習や姿勢改善を行うことで改善できるのではと考えました。
(我々トレーナーは診断や治療はできないので、あくまでエクササイズで改善できそうかを判断しています)
つまり、痛みの直接的な原因は組織の損傷ではなく、脳が「痛み」を学習してしまった可能性があるということです。
通常、しゃがんだ状態や前屈姿勢から起き上がる時、腰椎は「屈曲(丸まる)」から「伸展(反る)」へとスムーズに移行します。このとき、骨盤・股関節・体幹の筋群が協調的に働く“運動連鎖”が起こります。
ところが、このお客様の場合、骨盤が後傾したまま腰椎の前弯が消失しており、伸展への切り替えがうまくできていませんでした。そのため、腰方形筋(腰の深部筋)に伸張性のメカニカルストレスがかかりやすくなり、脳が「この動作=痛み」と記憶してしまった可能性があると考えました。
言い換えれば、「腰を痛めている」というよりも、「脳が痛みを覚えてしまっている」状態です。
■実際の改善アプローチ
「動作中に骨盤を軽く前傾させる」意識づけを行いました。
軽く前傾を意識して立ち上がるよう指導したところ、即座に痛みが消失。ご本人も驚かれるほどの変化がありました。
■今後の改善方針
今後は、日常生活やトレーニングの中で、以下のポイントを習慣的に意識していただくよう指導しています。
骨盤をやや前傾に保つ姿勢を意識する
→ 腰椎の自然なカーブを取り戻し、腰方形筋への負担を軽減。股関節主導の動作を身につける
→ 腰ではなく股関節で動くことで、運動連鎖を正常化。脳への「痛みの再教育」
→ 痛みのない動作を繰り返すことで、脳に「この動きは安全」と再学習させる。
こうしたトレーニングを継続することで、脳が誤って学習した痛みの記憶がリセットされ、動作パターンの改善につながると考えられます。
■まとめ
今回の事例から分かるのは、「腰痛の原因=腰そのもの」ではないということです。
姿勢・動作・神経(脳)の3つの要素が複雑に関係し合い、結果として痛みが生じているケースが多く見られます。
正しい姿勢と動作の習慣化ができれば、身体は確実に良い方向に変化します。
「同じように動作時の腰痛で悩んでいる」という方は、何らかの動作が鈍く、結果的に腰部に負担が生じているケースも考えられますので、習慣的に全体的にストレッチを行うようにしてみてはいかがでしょうか。
仙台市榴岡パーソナルジム【9INE-GYM】
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